
こんにちは。人聖です。
不思議な雰囲気の映画『茶の味』の感想。
一人でボーッと見るのに向いてる映画。
静かでのんびりした雰囲気とのどかな景色に癒され、なおかつシュールで独特のユーモアがある作品です。
くすりと笑えて、ほろりと泣ける場面もある。
茶の味
作品データ
【ジャンル】ドラマ、コメディ
【製作国】日本
【公開日】2004年7月17日
【上映時間】143分
【監督】石井克人
【出演者】坂野真弥、佐藤貴広、浅野忠信、手塚理美、我修院達也、三浦友和、他
概要
日本の美しい里山を背景に、とある家族の日常をユーモラスに描いた映画。
あらすじ
山間の小さな町に住む春野一家の高校生の長男・一(佐藤貴広)は、片想いの相手が転校してしまいショックを受ける。
一方、小学生の長女・幸子(坂野真弥)は、時折現れて見つめてくる巨大な自分の分身に悩んでいた。
感想・レビュー ※ネタバレなし
この映画を観る前は単なる普通のほのぼの系映画だと思ってたんですが、実際観てみると、男の子の額から電車が出てきたり、超巨大な女の子がじっとこちらを見つめていたり…すごくシュールな映像に最初「???何だこれ…」と困惑。
しかしその不思議な雰囲気に徐々に引き込まれていった。
田舎を舞台にしていて自然豊かでのどかな風景。映画自体も静かでのんびりしてるのでなんだか癒されます。
それでいてヘンテコで面白い。不思議な魅力のある映画だと思いました。
でも割と人を選ぶ映画かも知れない。
独特なユーモアがあるので、合う人にとっては凄く魅力的な映画だと思うけど合わない人にはあまり面白くないかもと思いました。
しかし私は好きです。
「めっちゃ盛り上がって面白い!」というよりは「いいなあ、好きだなあ」って感じの作品。
この映画の面白さを際立たせてるのが我修院達也が演じるおじいちゃん(アキラ)。とにかく癖が強くてインパクトがあります。おじいちゃんが作中でたびたび歌う歌がこれまた面白い。
三角定規の歌、お湯の歌、山よ、どれも耳に残っちゃう。「なんであなたは三角定規なの~♪」さすが良い声してます。
そんなおじいちゃんですが、終盤は泣かせてくれます…。
幸子役の坂野真弥ちゃんは初めて知ったのですが凄く美少女ですよね。「誰この可愛い子!?」と思わず名前を検索しました(笑)
あと土屋アンナも可愛い。
彼女すごくロックなイメージだけど、この映画では黒髪ロングの普通っぽい女の子の役でなんだか意外。
この映画と同じ年に『下妻物語』が公開されたんですよね。近い時期なのに役柄のギャップが凄い。
この土屋アンナ演じるアオイは、佐藤貴広演じる一に惚れられる役です。
が、佐藤貴広がちょっと幼く見えるからか土屋アンナが大人っぽく見えるからか、なんとなく年齢的に釣り合わないような気がしてしまったんだけど、実際は年齢ほぼ変わらないんですね。
この映画、キャストを見ると何気に脇役に有名な人が多くてビックリします。
草彅剛、松山ケンイチ、庵野秀明などなど他にも沢山の有名人達が、「どこにいた?」ってくらいのさり気ないチョイ役で出てくるのです。
シュールでユーモラスな映画ですが、終盤は泣かされました。温かい作品です。